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【8日目】 迷宮都市を歩く (7) [2009イタリア]

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もうすっかり月間更新になりつつあるこのブログ。もう少し何とかしないと年内にイタリア旅行記終わらないなぁ。 2年掛けて終わらないってのはどうなんだ……。 まぁ僕のライフワークみたいになっているんで、の~んびり続けていきますけどね。

そんなの待ちきれないっ! この先どこへ行くのか気なる!という人は(居るとは思えんが)、 毎回紹介している↓この本をご覧ください。本当にこの本に書かれた通りのルートで歩いているので。

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 (角川oneテーマ21)

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 陣内 秀信
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 新書
……と、たまには真面目に宣伝してみる。 いつもいつも、ネタでアフェを張っているわけじゃないんですよ?

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さて、それでは本に従ってサン・ベネデットの広場から賑やかなカッレ・デッラ・マンデラに戻ります。
そこから少し横道に入ったところがカッレ・ディ・アサッシーニ(暗殺者通り)。

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そして、その道と交差している通りがリオ・テッラ・アサッシーニ(暗殺者の小道)。
どちらもずいぶんと物騒な名前が付けられていますが、昔ここに掛けられていた橋(リオ・テッラ・アサッシーニは運河を埋め立てられた道)が「暗殺者の橋」という名前だったため、それが地名として残ったのだそうです。 まぁどっちにしても物騒な名前ですが。

本の解説によると、昔ヴェネツィアでは夜間を狙って殺し屋が暗躍していたのだそうです。 まぁ道が細く曲がりくねっていて見通しが悪く、昼間でも薄暗い場所が多いので、 殺し屋には仕事しやすい街だったんでしょうなあ。

面白いのは、この当時の暗殺者達は正体を隠すために付けヒゲをしていたので、ヴェネツィア政府は付けヒゲ禁止令まで出したんだそうなんですよ。髭くらいで正体が解らなくなるとは、なんだかちょっと頼りない警察ですねぇ。 銭形のとっつあんを少しは見習って欲しいもんです。

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メインストリートのカッレ・デッラ・マンデラに戻り、少し歩くとカンポ・マニンに出ます。 この広場の名前は、ヴェネツィアがオーストリアに対して蜂起した時の指導者、ダニエーレ・マニンの名前から付けられています。そう、カンポ・サント・ステーファノの銅像 ニコロ・トマゼオさんのお仲間ですね。

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こちらも、そのマニンさんの銅像が広場の真ん中にドテンと置かれています。 しかし、こちらは銅像が建っているだけでなく広場の名前にもなっているあたりが初代大統領と単なる指導者の違い……ですかねぇ。なんだか台座の文字も格好良いですし。気のせいかもしれませんが。

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広場の奥に建っているのがカッサ・ディ・リスパルミオの銀行建築。 なかなかモダンで格好良い建物だと思うんですが、周りの景色に合っていないとかで地元の人達にはえらい不評らしいです。この建物を最後に古い地区では建て替えができなくなったというんですから、よほど近代建築が嫌いなんですな、ヴェネツィア。まぁそのおかげで我々観光客が昔ながらの街並みを楽しめるわけなんですが。

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この広場の近くにあるのがパラッツォ・コンタリーニのボーヴォロ階段。 ボーヴォロとは、この地方の方言で「かたつむり」の意味だそうで「あぁなるほど。上手いこと言うな」って感じですよね。

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有名な観光名所だけに是非行ってみたかったんですが、いやぁ迷った。
入り口がすごい判りづらいんですよね、ここ。しばらく広場の周りを彷徨くハメになっちゃいましたよ。 ヴェネツィアの街に随分と馴染んできた僕でも「えっ、ここ!?」と思うような通りだったしなー。
小さな案内標識が無かったら、絶対に辿り着けなかったかも……。

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しかも、本には「それまで外から眺めるだけだったこの螺旋階段の中に入って、最上階のロッジアまで昇ることが可能になったのだ」と書かれているのに、僕が行った時は写真のように柵が閉められていて中に入れなかったんですが! どーなってるの? やっとここまで辿り着いたってーのに。きーっ。主を出せい、主を!


THE美味しん本 海原雄山至高の極意編

THE美味しん本 海原雄山至高の極意編

  • 作者: 美味しんぼ特別編集チーム
  • 出版社/メーカー: 遊幻舎
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本

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